クインケ浮腫(血管浮腫)|関内馬車道みなとまち皮ふ科|関内駅・馬車道駅|皮膚科・小児皮膚科

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クインケ浮腫(血管浮腫)

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クインケ浮腫(血管浮腫)という病気を聞いたことがありますか?突然、唇や舌、まぶたなどが左右非対称に大きく腫れてしまう病気です。

実は先日、私はクインケ浮腫になりました。

夜中、子供を寝かしつけていると上唇の左側に強烈な違和感を感じました。私は、疲れがたまったり、嫌なことがあるとすぐに口唇ヘルペスができるので『あ、またヘルペスかも。。。』と思い、抗ウイルス薬をすぐに飲みました(PIT療法)が、私の薄くて貧相な唇はヒアルロン酸を失敗した人みたいに全体がぶっくりと不自然に腫れあがり『違う!これはクインケだ!!』と気が付きました。

クインケ浮腫はじんましんの亜型としてとらえられていますが、じんましんとは違いかゆみはほとんどなく、腫れ感、熱感があります。原因はアレルギーや食べ物、薬剤のほか、疲労や体調不良、ストレスなどがあげられ、多くの場合2-5日で軽快しますが、のどが脹れて息苦しい、声がかすれるなどの場合は緊急を要します。

治療には抗ヒスタミン薬やステロイドが効果的なため、私もすぐに抗アレルギー剤を内服(倍量)しました。

教科書的にはここで症状は軽快するはずですが、実際に病気になってみると教科書通りにはいかないものだと感じました。

見た目では唇の腫れは治まっていますが、なんとなく全体がむくみ、しゃべりにくい、飲みにくい、食べにくい。。。そして唇の表面はざらざらとし、1枚膜を張ったような違和感がある一方で、感覚は過敏で少しの刺激でヒリヒリピリピリ、ワセリン以外は受け付けず口紅や唇用美容液など塗ろうものなら焼けるように痛く、さらに舌にまで痺れ感があり味覚がない、そんな炎症がずっと続いていました。

教科書通りに抗アレルギー剤を内服しても、ステロイドを外用しても、これらの症状が完全に消えることはなかったのです。

口唇は皮膚が薄いうえに、会話や食事、マスクなどで常に刺激が加わります。ただひたすらに白色ワセリンを外用し、口唇を保護して炎症が治まるのを待つしかありません。

私は職業柄、マスクをしたまま何時間もしゃべり倒しているため、ワセリンを塗りなおして保護することも、唇を休ませる時間もなく、仕事が終わっても家事や育児に追われ、自分の唇を労わることなど私の生活の優先順位の中では最下位中の最下位、そんな状態では治るものも治らない、ごくごく当たり前のことですね。

そんな唇の状態が2週間くらい続き、最近ようやく少しずつ違和感やひりひり感、痺れ感が弱くなり、これからまた時間をかけて少しずつなじんでくるのかなと思います。

正しい薬を使っても魔法のようには治らない、患部は労わって安静にしないと症状は長引く、年を重ねるごとに治りにくく、病気になる前の元通りになるのは難しい。

そんなことを身をもって学んだ出来事でした。