しこり(粉瘤)|関内馬車道みなとまち皮ふ科|関内駅・馬車道駅|皮膚科・小児皮膚科

〒231-0007 神奈川県横浜市中区弁天通3丁目47-2フロール横濱関内2F
045-306-5811
WEB予約 instagram
ヘッダー画像

しこり(粉瘤)

しこり(粉瘤)|関内馬車道みなとまち皮ふ科|関内駅・馬車道駅|皮膚科・小児皮膚科

粉瘤(アテローム)とは

粉瘤(アテローム)とは

粉瘤(アテローム)とは皮下にできる良性の腫瘍で、皮下に袋ができ、その内部には古い角質や皮脂といった老廃物がたまっています。放置していると徐々に大きくなり、化膿することもあります。

粉瘤の原因と種類

ほとんどの粉瘤に原因はありませんが、耳周囲や肩から背中など脂腺が多く分布する場所にできやすい傾向にあります。そのほか、外毛根鞘性嚢腫や多発性毛包嚢腫というアテロームの仲間もあります。外毛根鞘性嚢腫は頭にでき、粉瘤よりやや硬いしこりです。多発性毛包嚢腫は腕やくび、わきなどに20~30個と多発するしこりで、マヨネーズのような黄色いドロッとした内容物がたまっています。

粉瘤・アテロームの症状

痛みやかゆみはなく、触ると小さいしこりがあるのに気付きます。顔や首など目につく場所であれば早めに気付くことがありますが、背中にできた場合かなり大きくなるまで気付かないことが多いです。粉瘤は自然に治癒することはなく、徐々に大きくなっていきます。 独特の臭いを放つことがあるため臭いで存在に気付くこともあります。痛みのない粉瘤ですが、化膿して炎症性粉瘤になると腫れや痛みを伴います。排膿すると痛みの症状は速やかに解消しますが、排膿だけでは再発してしまうため、根本から治すには摘出手術が必要です。一度でも化膿を起こした粉瘤はその後も化膿を繰り返しやすいです。

粉瘤の臭い

粉瘤の臭い独特の悪臭で、粉瘤に気が付くことがあります。粉瘤は皮膚の下に袋ができて老廃物がたまります。触れたり押されたりすると強い悪臭を生じます。炎症を起こしている場合には刺激がなくても悪臭が続くこともあります。

粉瘤の臭いの原因

粉瘤で炎症が起こると嫌気性菌のプロプリオバクテリウムが増殖します。これによってプロピオン酸が産生されて強い悪臭を生じます。粉瘤からドロドロした悪臭のあるものが出てくると、気になって強く圧迫して中身を出したくなる気持ちはわかりますが、絶対に潰さずに、軽く拭うだけにして、できるだけ早く受診してください。

粉瘤手術

通常の摘出は手術粉瘤がある部分の皮膚を少しつけて切開し粉瘤の袋を破らないように丁寧に周囲から剥がし摘出する方法です。 当院では外科医による粉瘤の手術を行っています。ご希望の方は一度ご相談ください。

炎症性粉瘤の治療

炎症性粉瘤の治療は抗生剤の内服、切開排膿があります。当院では、炎症の程度、部位にもよりますが、切開排膿処置を行い、炎症がおちついたあとに摘出手術をおすすめする場合もあります。

手術の日程と所要時間

ある程度の大きさまでであれば、当院で日帰り手術をすることが可能ですが、予約制です。大きすぎる粉瘤や頭部など出血しやすい部分の粉瘤は大きな病院にご紹介させていただく場合もありますので、まずはご相談ください。

手術日 土曜 午前
術式 皮膚良性腫瘍摘出術(保険診療)
麻酔 局所麻酔
手術時間 15~30分程度
出血量 少量

手術は保険適用になります

当院では、粉瘤のすべての治療を健康保険適用で行っていますので、安心していらしてください。

当院の粉瘤治療の特徴

丁寧に縫合します

真皮縫合を行うと細くて目立ちにくいキズに仕上がります。 吸収糸(数ヶ月かけてゆっくり溶けてなくなる糸)を使い、埋没縫合(皮膚の深いところを糸で固定し埋め込んだ状態にする縫合手技)を行います。 真皮縫合を的確に行うとそれだけで皮膚表面は密着しますが、さらに皮膚表面をナイロン糸(溶けない糸で抜糸が必要)でぴったり合わせます。この時「細い糸を使う」「強く締めず軽く合わせる」「的確な時期に抜糸する」ことが大切です。

痛みが少ない

細い針でゆっくり麻酔を行い、なるべく痛みが少ないよう配慮します。

アフターフォロー

キズ跡の盛り上がりや幅が広がることを防ぐため、抜糸後1~3ヶ月間テープ固定をおすすめします。肥厚性瘢痕・ケロイドの予防や治療が必要な場合は定期的に診察します。

手術の流れ

1

手術前に切開ラインをデザインし、ペンでマーキングを行います。

2

局所麻酔を注射します。

3

メスで皮膚切開を行い、丁寧に粉瘤の袋を剥がし摘出します。

4

しっかり止血してキズを丁寧に縫い合わせてから手術終了となります。

5

術後の注意点をお伝えした後、院内薬局で抗生剤と痛み止めをお渡しします。

手術後の注意点

通院

自宅で傷の処置を行っていただき、約1週間後に来院し抜糸を行い終了です。

入浴

シャワーは翌日から可能ですが、幹部はなるべくぬらさないように留意していただき、入浴は避けてください。

運動

運動に関しては運動の内容や傷の場所などによって制限は変わりますので、術後に説明します。

飲酒

アルコールを摂取すると血行が良くなり血腫のリスクが上がります。
手術当日と翌日は飲酒を控えるようにしてください。

治療後のキズ跡の経過

赤み

キズ跡の赤みの正体はキズに酸素や栄養を運ぶために体が新しい血管(新生血管)を頑張って作っているためです。血液の赤い色素(ヘモグロビン)が透けるため赤く見えています。 通常1~3ヶ月の創傷治癒反応のピークが過ぎれば、徐々に周囲の色と同化していきます。

盛り上がりや硬さ

キズ跡の盛り上がりや硬さの正体はキズを修復しようと体が反応し肉芽組織が増殖している状態です。(キズの増殖期)通常この反応は3ヶ月を過ぎると徐々に落ち着き、半年~1年で平坦で柔らかくなっていきます。(キズの成熟期)

料金

大きさ、部位により異なりますが10000円程度です。
※診察料、検査料(エコー・病理検査など必要な場合)、お薬代、テープ代が別途かかります。